にし阿波へ、日本の農の原点(0)
今年から蕎麦・うるち粟・こきびといった雑穀を少しづつ育てはじめました。
1950年代までは、イネ(米)よりも主食であった日本の雑穀(アワ・モロコシ・キビ・ヒエ・シコクビエ・ハトムビ・ソバ)。ここ兵庫でも、アワ・キビ・ソバ・ヒエ・大麦が栽培されており、キビや麦は米と混ぜて主食に、アワやヒエは粉にして団子に、そして蕎麦は焼畑の地に最初に植えられる開梱植物として身近であったことが『食生活全集』などの文献にも残されています。
今はすっかりお米に影を潜めてしまったかのような存在ですが、その栄養価の高さ、奥深い味わいや独特の食感、そして畑で育つ穂の可愛らしさに心惹かれるものがあり、雑穀の伝統的な農法や、そこで発展してきた農村文化に興味を持つようになりました。
そこで、今でも伝統的な雑穀の生産を続ける、にし阿波(徳島県西部、美馬市、三好市、つるぎ町、東みよし町)へと旅をしてきました。その体験があまりに素晴らしかったので、これから何度かに分けてレポートでお届けしたいと思います!