今年も近隣の私立中高で選択授業の講座を受け持ちました。「SDGsとパーマカルチャー」と「ヨガ」のクラスです。

いまの世相を受けて、学生たちに伝えたいコアなメッセージがあります。それは、何事もそもそもを疑ってみること。親や先生、そして国の指導者だって常に正しいとは限らない。オトナは常識や長年の思い込みから偏った視点を持っていることも多い。社会的な立場から、発言や行動が制限されることがある。また過ちに気づいても、それを認める勇気を持てないことも。

なので、世界の課題を解決したい、と思ったら、課題だらけの世界を作ってきた今のオトナや社会システムをまずは疑ってみることも必要なのだと思います。(私たちも含め)表向きに言われていることだけでなく、どのような背景でその問題が形成されてきたのか、さらに複雑化されているのか、納得いくまで自分で調べてみる。色々な人と意見を交わしてみる。正解のない課題に自分なりの答えを見出していく姿勢を大切にしてほしい、と全霊で伝えています。大いに自戒を込めて。一方的に何かを伝えることよりも、考える姿勢・習慣を身につけてもらうことが、教育の目的になっていくと良いな、と思います。

さて、パーマカルチャーとは自然の働きを観察し、自然の永続性や調和から学び、その原理や法則を用いて自身の暮らしや地域コミュニティをデザインする手法です。1970年代にオーストラリアで発祥した学問ですが、今や世界中で実践されている普遍的なツールであり、社会的ムーブメントとも表現されています。ヨガの歴史ははるかに長く、仏教成立以前に源流があります。独自の世界の見方、自分自身の心や思考の捉え方を知り、その上で健やかに、調和を持って生きるための手法が体系的に示されています。

いずれも学生時代に学べる環境があるなんて、羨ましい!世界の見方を広げ、未来の糧となる授業をさせてもらえますように、私たち自身も日々のヨガの修練とパーマカルチャーの実践を積み重ねていきたいと思います。

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